受賞・表彰
第75回コロイドおよび界面化学討論会 若手口頭講演賞を受賞
このたび、第75回コロイドおよび界面化学討論会で、「アルカリ条件下でのゲル化過程におけるケイ酸ナトリウムの凝集構造(上條由人・笹原茂生)」の発表が、若手口頭講演賞を受賞しました。
https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/colloid2024/content/award#oral
ケイ酸ナトリウムは酸や塩または有機物を添加することで、ポリ珪酸イオン同士の重合が進み、ゲル状に固化します。本発表では、反応剤の違いによるケイ酸ナトリウム水溶液のゲル化にともなう凝集過程への影響を明らかにすることを目的とし、アルカリ環境下でエチレンカーボネートを用いた際の影響を酸と比較し検討しました。その結果、多段階の反応によって酸が発生するエチレンカーボネートを用いることによって、反応がゆっくりと進行するため、緻密な凝集体を形成し、その凝集体が凝集しゲル化、さらにゲル化後も密な凝集体を形成していくことが明らかとなり、製品の物理特性に影響していると考えました。
当社は、ケイ酸ナトリウムの更なる発展を目指し、今後もケイ酸ナトリウムの構造解析に積極的に取り組んでまいります。